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親子が幸せになる訪問システム~ヘネシー澄子先生講演会~

更新日:2021年8月29日



Healthy Families America:「こんにちは赤ちゃん事業」の成功に必須な12重大原則に基づく健康な家族America運動


6月12日(土)子ども研究会主催のヘネシー先生のzoom講演会に参加しました。


「妊娠期から就学まで同じ担当者(保健師等)が支えるフィンランドのネウボラを取り入れてる自治体が増えています。ただネウボラは、基本的には、相談窓口システムで、家庭訪問もありますが数回です。それに対して、アメリカの家庭訪問実践プログラムは、家庭訪問が主軸です。様々な理由で、なかなか相談窓口に来れない母親のもとに担当者が足を運ぶ、つまりアウトリーチ的対応です。」


という文言に、興味を持ち参加することにしました。


でも、何より、久しぶりにヘネシー先生のお姿見たさに、パワーをもらうために参加しました。



【ヘネシー澄子先生について】


 元、東京福祉大学教授で、現在はアメリカ、コロラド州でクロスソード・フォー・ソーシャルワーク社の所長をなさっています。愛着などの研究をもなさり、アメリカでの家庭訪問事業の支援者養成プログラムなどを提供しています。84歳になる先生は現在も虐待防止、家庭支援のため、年に何度も日本にいらっしゃって精力的に活動なさっています。

 このコロナの影響で、この2年はいらっしゃっていませんが。

 

 初めてお会いしたのは、東日本大震災の後、やはり子ども研究会が主催したトラウマについての講演会でした。内容もとてもおもしろかったですが、それは長くなるのでここでは割愛しますね。


講演会の後、一緒に参加したT先生たちとともに少しお茶を飲んで話をしました。笑顔を絶やさず、優しい語り口、そして、クリアーな思考。本当に魅力的な方でした。そして、何よりも、また、新たな学びをなさっている姿勢に驚きました。


 その時私は50歳。「もう、50歳だから、何もできない」と思い込んでいたのですが、学び続けている先生の姿を見て、「まだ、50歳じゃないか」と思えるようになったのです。

 今、学び続けている私を支えているのはヘネシー先生なのです。


 話が脱線しましたが、日本でも、数年前NHKで取り上げた家庭訪問事業にヘネシー先生が関わっていたそうです。ちょうどその頃、ヘネシー先生の子育て講演会を企画していた私に、その番組ディレクターからその講演会への取材の申し込みがあって知りました。

 (その番組で、2時間の講演取材で使われたのはほんの一瞬でした。テレビの裏側事情を知った瞬間でした)


 ここまで書いて、ヘネシー先生の実績はいくらでも書けますが、先生の魅力は私には伝えきれないと気づきました。


 早くコロナが収束して、是非一度、zoomでなく、実際に講演会に足を運んで、お会いしていただきたいと思います。



【講演会の内容について】


Healthy Families America:「こんにちは赤ちゃん事業」の成功に必須な12重大原則に基づく健康な家族America運動


 長い演題ですね。内容を簡単に言うと、新生児期の家庭訪問事業がいかにして始まり、どのように広がってきたか。そして、その結果、虐待減少などに有効であるということが実証され、さらに、それを実践する支援者側に対して、どういうことが大事かというお話でした。


 

コロラド大のヘンリー・ケンプ博士が、1962年の著書「被虐待児症候群」で「児童虐待」という言葉を使い、問題提議してから30年、HFAという運動になって40州近くに広がっているそうです。

そして、HFAプログラムは、生まれた直後から週1回6か月間、その後は家族の希望で回数を決めて3歳まで、行うそうです。3歳までなら、イヤイヤ期にも対応してもらえそうですね。実施している州では、実施していない州に比べて虐待が半分だったということもうなづけます。


印象的だった言葉に「今1ドル予防に使えばあとで12ドル使わなくてすむ」がありました。

被虐待児の治療や親子の愛着再形成のためのプログラムは時間とお金がかかるからです。1ドルを惜しんで、結局12ドルの支出になることは本当に無駄だし、その間の子供や親たちの苦しさを考えたら、早期支援の大切さは言うまでもありません。


 HFAのプログラムの担い手は、専門家ではなく子育てが終わった方もちろん良い子育てをした方)なのだそうです。研修を受けて実施するし、いろいろなチェック項目のフォーマットや遊びの指導の教科書もあるそうです。だから、専門家でなくても大丈夫なんですね。そういう方に担ってもらえたら、たくさんの家庭に訪問することができますね。何よりも、子育てで困っている人は相談窓口まで行くことがネックであることも多いですから。


このプログラムをやっていない州は、専門家によるプログラムをやっているそうですが(どんなプログラムか気になります)、そうなると訪問対象家族は少なくなってしまい、抜け落ちてしまう家族も多いのではないでしょうか?


支援というと、専門家が家庭内や子育ての仕方などに何が問題か焦点を置き、の問題を見つけ専門家が「直す」「指導する」というイメージがありますが、HFAのプログラムでは、親と訪問者がパートナーシップを結び、親の欲求・ニーズに焦点を置き、訪問者は家族が自分の目標に到達するのを支援する という仕組みだそうで、親が受け入れやすい仕組みだと思いました。


日本でも長野県池田町、愛知県では4市でヘルシー・ファミリープログラムを始めているそうです。群馬県では健康科学大学が中心になって研究調査しているそうです。

効果が実証されれば、日本でももっと広がるのではないかと思いました。



 




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